2012年1月31日火曜日

初めての


初めてのこと、というのは人生に色々ある。
毎日迎えるその日々自体が初めてのことだし、その日というのは二度と迎えない。



今日、クライアントと前職の部下について話をしていたら、
たまたまその元部下の子からメールがきた。
元部下は今、競合でもあり少し気を遣う部分もある。
但し、自分が初めてもっと新人の部下であり、大切な気持ちも変わらない。

その元部下宛てに、別のクライアント担当者から、私が元気にしているか?という
老婆心ながらの内容が書かれたメールがあり、それを転送してくれた。


その子を部下としてもったとき、暫くの間、新人は日報を提出していた。
自分にとって、日報を提出することはあっても、日報を提出される立場は初めてで、
すごく大切なものだった。
今日は何があったという日誌はいらない。
自分が教えたことで、その子は一日ひとつでも何か新しいことを得たのか。
日誌から、新しいことを得れていないと感じると、自身の教え方を反省する。
幸運にも、非常に良い部下だった。
好奇心に満ちていて、吸収しようとする気持ちを強くもっていた。
それは、教える自分の立場としても、更なる知識をつけないと考え、
常に上司として向上心を持たせるものだった。

すぐに結果を求めた、効率重視型の使い走りのデレゲーションでなく、
効果重視型の完全なデレゲーションを目指して育てようとした自分がいた。
時間も手間もかかるが、本当に良い経験だった。


今、元部下は競合としてかち合う場面がある。
それでも、自分のなかで“初めてもった”新人の部下であるのはその子が
最初で最後。
今でも少し遠くから成長する姿も見るのはとても嬉しく、
コンペで負ける怖さがあっても、嬉しさもある。


その頃の日誌は、今でも自分の手元にある。
初めての新人部下の日誌は、大切なもののひとつ。


また、その部下と競うコンペがある。
勝たなければならないコンペだけれど、日々、成長している姿の見れる嬉しい機会でもある。


いつか、その日誌とともに、御礼をしたいと思う。



2012年1月29日日曜日

言葉

以前に、元部下から「尊敬できる上司がいない」という言葉を聞いてから、
自身の今の環境を考えて怖くもなり、人の言葉に今までよりも耳を傾けるようになった。

今日も素晴らしい言葉に出会った。



“気遣いすれども、お構いせず”
京都の料亭、菊乃井三代目当主、村田さんの言葉。


料理に説明はしない。
村田さん曰く「説明すると言葉にひっぱられる。自分なりの楽しみ方ができなくなる」と。



手間暇かけられた料理は、おもてなしの心を表すもの。
でも、お客はそんな努力や苦労を気にしない。
語る必要はない。
食器や素材、技法など様々なものに最高を求めたその料理は、五感で体感するもの。
料理に対して語ることによる先入観は要らない。



そして、村田さんはもう一つ、

料理人にとって、料理はメッセージ。
料理屋はアミューズメントパークで、それぞれの料理がアトラクション。

であると。


自分の仕事をイメージする。


自分のメッセージは何か?
自分は何のアミューズメントパークをもち、何のアトラクションをもっているか・・・。


説明せずとも自分のクライアントに伝わるものは、きっと心を動かしている。
クライアントが提案を体感している・・・ということ。



どうやってクライアントに体感をさせるか・・・。
そして、アミューズメントパークとそのアトラクションをもう一度、
分解して組み立ててみよう。
組み立て間違いがあったかもしれない。




2012年1月26日木曜日

詐欺


自分の知る限りの被害者を含めると一体いくらの詐欺を行ったのか。
この世に存在すべきでない会社がある。

ニュースではみたことがあるが、実際に会うとまぁタチの悪いやつ。

そういうやつに限って乗り込むとギャーギャーと、営業妨害やら何やらとくだらない
怒鳴り声をあげる。


さ~て、今後どうするか・・・。







2012年1月25日水曜日

ドーンっ・・・


と心を突き刺された気がした。

「シャカリキさが足りない」、とそう言われた。
そして、相手の話を聞きながら昔の話を思い出す。

今、目の前で話してくれている社長も、以前はもっと苦労していた。
社長の下で働いていた時の自分を思い出せと言わんばかりの、
その姿を見ながら、自分の頭に焼き付けられていった。

シャカリキさ・・・かぁ。
釈迦力と書くなんて今まで知らなかった。


シャカリキ 


がむしゃらになる。懸命に取り組む。一心不乱。



「シャカリキ」なんてもうずっと聞いた覚えがない。
それでも、もう何年も前に、自分が小さかった頃に聞いていたような気がする。
おばあちゃんなのか、誰からなのか・・・そのような言葉を言われた覚えがある。


「シャカリキさが足りない」というその言葉が、ドーンと心に突き刺さった。



ロジカルに考え、合理性や効率性などを求めてどうやって行動するかも大事。
でも、具体性のない、そんな鼓舞する言葉が、悔しいけど嬉しく、
改めて初心に帰る。


実は、今年一番大切なことは、そういうシャカリキさかもしれない。


2012年1月21日土曜日

日が経つのが早い・・・

もう、前回書いてからほぼ一週間が経つ。
誰に見せるわけでもなく、誰かに何かを伝えようとしているわけでもないけれど、
自分の五感で感じたことを発することを試みてブログを始めて、また違った時間の早さを感じる。
それも、ひとつの発見なのかもしれない。


今週は、いつもに比べて、初めて会う人や初めてちゃんと話してみる機会が比較的多かった。
最近思うのは、「友達100人できるかな」という小学生になる時に歌ったあの曲をよく思い出す。
新しく、100人の人を仕事で繋がろうとしたら、それはどれくらい大きな自分の財産になっているのだろう、きっとこれまでとは違う何かをやり遂げ、新しい発見や実践知を手に入れているに違いないと思う。自習自得は、発することができてこと知識となる。

時々、方向性を失いそうな、カオスの状態に陥る。
カオスの状態から、ひとつのことを創造できればそこに道は開けるのだと信じ、
色々なものを取り込んでいきたい。

新しく話してみた人が多かった今週は、新鮮な意見や考えを聞けた。

これから出会い、100人と仕事をするということを数えてみてみようかと考える。

その先には、どんなことを得ることができているのだろうか???

今年初めての雪降る道を歩きながら、ふとそんなことを思った。


2012年1月15日日曜日

ポジティブに考えて臨む

ひとり社長が、ひとつの話を持ちかけてきた。
一緒に仕事をしていこう、という話があり、今度一度食事に行こうということ。


昨年、とある別の会社と共同したが苦い経験をした。
だからこそ、自分の会社のあるべき姿や理念というものを改めて見つめようと思った。


将来のあるべき姿に照らし合わせ、Win-Winの関係を築けるのかを熟考し、
腹の探り合いでなく、腹を割って話したい。
知財、売上、そこに割くべき時間、それによって他の仕事にどのような影響があるのか、
誰に影響を及ぼせば、ポジティブに進み、ポジティブな影響の輪が広がるのか。


そのことのゴールがどこで、そこまでのプロセスがイメージとして描けるように考えたい。


Win-WinまたはNo Dealをもって臨み、Win-Winが築ける方法を模索していこう。


共創するために自分の与えれること、相手から与えてもらえれること、
それでも足りない部分が何かを見つめなおしてから話そう。

そして、その前に社長の話を、社長の気持ちになってみて、理解しようとして、
聴いてみよう。



2012年1月14日土曜日

自分の範囲

context : (文章の)前後関係、文脈、脈絡

context marketing : 消費者がおかれた日時、場所、行動などのコンテキストを把握し、その状況にあった商品やサービスを提供するマーケティング

文脈効果 : 前後の刺激の影響をうけて、判断する対象の知覚が変化することを指す心理学用語

文脈効果には、トレードオフコントラストとカテゴライゼーションがあり、トレードオフには更に、バックグランドコントラストとローカルコントラストに分別される。


例えば、お風呂やさんの牛乳、表参道のサロン、海の家のラーメンなどは、提供される商品やサービスの価値は普段と同じであるが、おいしく感じたり、高級感を感じたりしてその商品やサービスへの知覚が変化する。
海の家で1000円のラーメンがあり、一方で海の家で2000円のフレンチが食べれたとすれば、個人的には1000円のほうがよっぽどおいしく感じるだろう。


と、ちょっとした備忘録。





さて・・・・、
船が港に着き、イカリをおろすと底が中心となって行動範囲が限定される。
最初の状態や数値、印象が後の行動に影響を及ぼす心理傾向にあらわれることを前述に例え、アンカリング効果と言う。


通常価格と特売価格によって製品の品質や性能でなく、価格割引率などに注目してしまう購買行動がおこったり、ブランドショップのショーウィンドウで高価な商品を見せることによって、店内に比較的安い商品を並べることにより、割安感を感じるとともに、製品の品質はショーウィンドウの品と同様にいいものであるという心理傾向になる。


ちなみに、松竹梅の3段階で価格設定を行った際、松は高く、竹は普通、梅は廉価と捉え、間の竹を選択するようになる心理状態を引き起こす。実は一部サービスではその効果を狙って、真ん中の竹で利益率を高くとれるようにしていることもある。
選択肢が2つしか無ければ選択は分散するが、3つあると妥協効果が働き、間をとる。



自分の生活でも、アンカリング効果によって行動や思慮範囲が狭くなっている可能性もあるはず。
今までの経験値に捉われず、もう一度物事も見直してみよう。



2012年1月13日金曜日

挨拶

前職を辞めてから時々、ひとりの女性社員の言葉を思い出す。
「おかえりなさーい」と、ちょっと高めの声で外から帰ってきたスタッフに声をかけてくれていた。

自分がかけていた言葉を思い返すと、「おかえりなさい」より何も考えることなく「お疲れさま」と言っていた。ただ、自分が感受したことを回顧すると、その「おかえりなさい」と言われた時は、何となく帰社した時にほっとしつつ、癒されていたような気がする。
「おかえりなさい」という言葉を大切にしたいと、そう思う。
と同時に、「おかえりなさい」でも「お疲れさま」でもどちらでも構わない。
きっとその言葉から感じていたのはその「心」なんだと思う。
心をもって挨拶をしたい。


宮崎県日南市飫肥という町にさきがけ挨拶という運動があるらしい。
城下町であった飫肥には、景観をそこなわない為に電線を地中に埋めたり、様々な工夫をしているそう。そして、観光業を大切にする町の取り組みとして、飫肥に来た旅行客などに対して、「こんにちは」と挨拶をするらしい。その教育が徹底されていて、小学生や中高生などが挨拶をする姿に、飫肥へ旅行した人たちが「感動した」などとブログにアップされているのが散見された。


最近では時代の流れからか「向こう三軒両隣」という言葉さえ聞くことが無くなったのに感じるのに、余所者を受け入れて挨拶をするというこの町の運動は少し感動した。


やはり、人生で“話す”回数が一番多いのは挨拶。


コミュニケーション術や交渉力、プレゼンテーション術など、話す“技”のことを勉強することが多いけれど、改めて自分も挨拶という基本を忘れずにしたい。
きっと、意識して声をかける挨拶によって、いつの間にか、自分の気づかないうちに何気ない習慣だけの気持ちのない挨拶になっていたことに気づくのだと思う。


昨年、カンヌでも受賞し注目を浴びたJR九州の開業記念のCM。
新幹線に向かって各地の住民が手を振っている姿は、初めてみた時に感銘を受けた。
CM自体が本当に素晴らしいものであったことはもちろん、あの手を振ることが、九州のSL人吉の走る路線でフレール運動(手を振るレール運動)として地域住民で行っていたことを知り、地域住民と共創した観光業への取り組みの素晴らしさに感動した。


今では自分のなかで、挨拶の素晴らしい地域=九州となった感がある。


久しく行っていない九州。
今年は一度行こう。


2012年1月12日木曜日

ふと・・・理念

働いている人は、経営理念というものをどれくらい意識しているものなのだろうか・・・と気になった。
少し調べてみると経営理念のない会社も結構あったりする。
但し、経営理念のある会社とない会社では業績にも差が出ているとのこと。

会社の設立者の考え、心の中にあるもので、一緒に働く者にいかなる状況を迎えようとこれだけは不変であるという信条。

自分はどれくらい意識していたかと顧みた。
過去を振り返ると、働いた会社の理念を意識していた部分もあったが、
会社の理念を考えながら将来の戦略を考えたことはなかった。

そんなことを考えながら時間を過ごしていると、過去や今の自分を考える。
過去の自分には明らかに協調性のない自分がいたし、利己的でわがままでしかなかった部分も必ずあった。独善的であった自分。 昨年、改めて仕事をするスタート地点に立ったとき、一緒に仕事をする人たちに対して本当に感謝し、仕事は一人では出来ないと痛感した。


それでもなお、今は、まだまだ独善的で未熟な自分がいることを感じる。
ゼロサムゲームになる欠乏マインドが存在している。



理念を考えた時、少し気になる字や単語がいくつかある。

共創・心・踊る・噺・燈火・興す・・・など。



結いの心を忘れず、個を尊重し共創を志し、生活に沢山の噺を興す。


それを心に留めて、仕事をしていきたい。

2012年1月10日火曜日

内的要因


2012年になり10日目。
今日から、仕事が本格的に始動する・・・と感じるのは自分だけだろうか。

新年を迎えるというのは本当に不思議なもので、
365日の1日が経っただけなのに、本当に新鮮な気持ちになる。
昨日までとは全く違う時間の次元に入った感覚に陥る。

ただ、その感覚は素晴らしいものだと思う。
何もすぐに変わることはないのに、新しい自分を発見できそうな気がするし、
旧年中の苦い思い出やちょっと後悔したことも一新できる。
そして新しい目標をたてる。


今年は、全てのことに対して、内的要因から自分を見つめようと、
そう意識して一日一日を過ごしていこうと思う。
どんなことでも、相手や周りの外的要因ではなく、内的要因から考える。
「仕方ない」という気持ちや言葉をなくしていく。

今までを思い返すと、「仕方ない」と思うことをやめ、
自分の内的要因を考えて行動することが非常に難しいかもしれない。
それほどまでに「仕方ない」と思ったり言葉にしたり、時にはそうやって判断ことを思い返すことができる。 「仕方ない」と思うことを「〇〇」と内的要因で考え、自分なりに文脈置換していこう。
そうやって意識して一日一日を積み上げていきたい。


ちなみに、先ほどテレビをつけると、女子サッカーの澤選手がFIFAの年間最優秀選手に選出されたと報道されていた。
心より、おめでとうございます。
きっと、色々な外的要因での苦労があったにも関わらず、全て自分自身のサッカー選手としての人生のために、内的要因にて己を見つめて日々精進し、その日々を積み上げてきた結晶なんだろうと思いながら見ていた。