2012年1月14日土曜日

自分の範囲

context : (文章の)前後関係、文脈、脈絡

context marketing : 消費者がおかれた日時、場所、行動などのコンテキストを把握し、その状況にあった商品やサービスを提供するマーケティング

文脈効果 : 前後の刺激の影響をうけて、判断する対象の知覚が変化することを指す心理学用語

文脈効果には、トレードオフコントラストとカテゴライゼーションがあり、トレードオフには更に、バックグランドコントラストとローカルコントラストに分別される。


例えば、お風呂やさんの牛乳、表参道のサロン、海の家のラーメンなどは、提供される商品やサービスの価値は普段と同じであるが、おいしく感じたり、高級感を感じたりしてその商品やサービスへの知覚が変化する。
海の家で1000円のラーメンがあり、一方で海の家で2000円のフレンチが食べれたとすれば、個人的には1000円のほうがよっぽどおいしく感じるだろう。


と、ちょっとした備忘録。





さて・・・・、
船が港に着き、イカリをおろすと底が中心となって行動範囲が限定される。
最初の状態や数値、印象が後の行動に影響を及ぼす心理傾向にあらわれることを前述に例え、アンカリング効果と言う。


通常価格と特売価格によって製品の品質や性能でなく、価格割引率などに注目してしまう購買行動がおこったり、ブランドショップのショーウィンドウで高価な商品を見せることによって、店内に比較的安い商品を並べることにより、割安感を感じるとともに、製品の品質はショーウィンドウの品と同様にいいものであるという心理傾向になる。


ちなみに、松竹梅の3段階で価格設定を行った際、松は高く、竹は普通、梅は廉価と捉え、間の竹を選択するようになる心理状態を引き起こす。実は一部サービスではその効果を狙って、真ん中の竹で利益率を高くとれるようにしていることもある。
選択肢が2つしか無ければ選択は分散するが、3つあると妥協効果が働き、間をとる。



自分の生活でも、アンカリング効果によって行動や思慮範囲が狭くなっている可能性もあるはず。
今までの経験値に捉われず、もう一度物事も見直してみよう。



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