2012年3月10日土曜日
What's Up? How you doing?
本屋に立ち寄って、「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」という本が目に入り、思わず手にとって購入した。
まだ、内容は何も知らない。
本を手にとって、ふと、懐かしく思い出した。
チャックというスタッフがいて、ほぼ毎日スターバックスに通っていた時期があった。
一日に2回以上いくことも少なくなく、ほぼ毎回グランデのモカを頼む。
もう、10年以上前になる。
オーダーしたり、商品を受け取る時に挨拶をする。
別に他の話を多くするわけでもない。
ただ、その笑顔だったり周りのスタッフとも毎日のように交わす挨拶だけで、他の店舗にはない充実感があった。
チャック以外のスタッフも大好きだった。
サッカー好きで、「俺はイングランドのサッカーが一番好きだ。フィールドは綺麗だし、シャツを出さないマナーも最高だ」なんて語る奴がいたり、ゲイでちょっと気に入られて、お釣りを渡す時は丁寧に両手で手を握りながら渡す奴がいたり。毎回、グランデを頼むとベンティに勝手にサイズアップをしてくれる奴がいたり。チャックを中心に全員が明るく本当にホッとする店だった。
周りには数件のスターバックスがあり、一番近い店ではなかったのにも関わらず、
チャックのいる店に通っていた。
彼がいる日もいない日も。彼のシフトなんて知らなかった。
最高のスタッフが揃っていて、別のスタッフからは「いくつかの店舗で働いたけど、ここの店舗は最高だ!」と自慢げに働いていた言葉をよく覚えている。
最後に会える日だけ、チャックのシフトを確認した。
そして、今日来るのが最後であることを報告した。
最初で最後、チャックが「俺のおごり」と言っておごってくれた。
その日いたスタッフ全員とそれぞれに写真を撮って、サヨナラを言った。
翌朝、チャックのいない店でいつものようにモカをオーダーし、朝のシフトで入っていたスタッフと挨拶をして空港へ向かった。
自分にとって、あれ以上に温かく感じた店を知らない。
そんな昔のことを懐かしく思い出しながらきっと読むんだと思う。
あの空間に、あのスタッフたちが醸し出す雰囲気が全てだった。
「人」以上に惹かれたことを思い出せない。
きっともう居ないんだろうけど、チャックは元気かなぁ。
他のスタッフの顔は覚えているのに、名前が思い出せない。
チャックの彼女は元気かなぁ。ペットの犬は元気かなぁ。
あの温かさが懐かしい。
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